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2011年03月16日

生きている、それだけで…

昨日、津波被害を受けた友達から、電話をいただきました。

先日、私が電話した時には避難所で、まわりに多くの人たちもいたので、電話を切ってしまったと謝っていました。

私は友達が無事と分かっただけでよかったので、切った事は気にしていませんでした。

ただ、友達のご家族の安否が心配で、あの日からずっと千葉テレビを見ていました。

そして、昨日、友達からお電話をいただき、最初にご家族の安否をお聞きして、ご両親も無事で、お婆ちゃんもたまたま入院していて助かったと、家族全員が無事であることが分かり本当に安心しました。

友達から当日の様子をお聞きしました。

当日は自宅と実家から、少し離れた場所にいたそうですが、地震に遭い実家のある地域に避難勧告が出た事を知って実家に戻ったそうです。

実家に戻って、ご両親と会いましたが「津波って言っても、いつもと同じだろ」って思いながらも、海から2キロほど離れた避難所の小学校に向かったそうです。

そして、避難所に着いて突然、冷たい強風と潮の匂いがしたそうです。

それが、すぐ近くまで迫っていた津波だと後で知ったそうです。

避難勧告が解除され実家に戻ってみたところ、実家のある地域は全てメチャクチャになってしまっていたそうです。

友達の実家も全壊しました。

友達がビックリしたのは、実家の真横の川にかかっていた橋の鉄骨で、できた頑丈なガードレールがグニャっと折れ曲がっていたのを見た時には津波の恐ろしさを感じ、ここからも早く離れようと思ったそうです。

昨日は、全壊した実家から泥まみれになった荷物を運ぶ作業をしたそうです。

友達は、元々、実家の自分の部屋で個人でマッサージ店をしていて、近年、実家から少し離れた中古住宅を購入して、マッサージ店を始めていました。

今回、こちらの住宅はギリギリ被害を免れたそうで、いまはそこに家族全員でいるそうです。

一昨日の被災地で実施された停電も経験して、闇の怖さも体験したと話していました。

友達が言っていたことは「家族がいる事のありがたさ、生きていることへの感謝を津波被害を経験して分かりました」と言っていました。

その後もいろんな話を聞き「正直、いまは今後の見通しは何も立っていないけど、生きている、それだけでありがたい」と言う言葉を聞き、生きている事が当たり前でなく、私たちは生かされている事をあらためて実感しました。



Posted by 白くま at 07:46│Comments(0)
 
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